コーヒー豆屋です。
自宅ではボンマックのコーヒーミル BM-250Nを使っています。
この手の形状の電動ミルでは最安値だと思いますので、購入を検討されている方も多いと思います。
本記事では、実際の使用感をレビューしてみようと思います。
外観
粉受けの台はプラスチック製ですが、それ以外の本体は金属製でズッシリとしています。
スイッチ
スイッチは背面にあります。
あんまり狭い場所に置くと、手が回らなくて押しにくくなります。
挽き終わったら自動でオフになったりはしません。
ダイヤル
1~8までの数字が書いてありますが、回してみると0.5刻みになっていて、都合15段階で挽き目を変えられます。
ペーパードリップなら4.5あたりがちょうどいいです。
ホッパー
オレンジ色のプラスチック製。ちょうどいい傾斜具合で、豆が詰まることがなくて良いです。
モーターの過熱を避けるため、100g以上を連続して挽くなと説明書には書いてありますが、このホッパー自体には200gの豆が入ります。
豆投入口
ホッパーを外すと、こうなっています。
高めの機種のカリタNEXT GとフジローヤルみるっこDXには、ここに豆が落ちていかないようなストッパーが付いていますが、ボンマックにはありません。
ストッパーがあると、刃が回転を始めてから豆を落とすことができ、刃への負担が軽減できます。
しかし気にするのであればボンマックやカリタのナイスカットGでも、スイッチを入れてから豆を投入すれば良いです。
付属品
分解用の六角レンチ、掃除用のブラシ、予備のヒューズ2本が付属しています。
ヒューズは本体底面に収納できるようになっています。
いざ交換する時になって、どこにしまったか分からなくなることがないので、ありがたいです。
ブラシは豚毛でしょうか。天然繊維の方が静電気が起きにくいので、これもナイスです。
メッシュ
中挽きでこんな感じ。微粉は無くはないですが、けっこう粒度は揃っていると思います。
ただしエスプレッソには不向きです。極細挽きで挽けることは挽けますが、内部に粉がくっついてしまって、あんまり外に落ちてきません(笑)
静音性
音に関しては、特筆するほど静かではないですが、うるさくて気になるほどうるさくも無いかなといった印象です。
参考までに、手持ちのミルと比較をしてみました。
メンテナンス
ホッパーは写真のように分解できます。プラスチックなので水洗いして乾かすと良いです。
刃の部分は、ダイヤル脇の六角ネジを外して分解できます。
刃は鋳鉄で、こんな形状。カリタと似たようなタイプ(カット式)ですね。
+ネジを回して、さらに刃を取り外せそうに見えますが、ネジ山が極端に浅くて、通常のプラスドライバーでは回せません。
日常の手入れではここまでの分解、刃の交換の際にここのネジも取り外すという考え方のようです。
付属のブラシは太すぎて奥まで入っていかないので、もう1本細いブラシがあると良いです。
新たに買うのなら、カメラ用のこういうブラシが適していると思います。
良い点・悪い点
良い点
- メンテナンスが容易
- 挽くのが早い
ホッパーや刃を分解して掃除できるので、定期的に汚れを全部落としてリフレッシュできます。
安い電動ミルだと分解できず、カスがたまりっぱなしになってしまう製品も多いです。
また挽くスピードも速く、1杯分なら3秒くらいで挽けます。
速いと評判のみるっこDXも1杯分3秒程度と言われているので、このボンマックも速い部類なんでしょうかね。
動画でも比較したdeviceSTYLEのミルだと、7~8秒くらいかかってました。
悪い点
- 静電気がひどい
- 付属の粉受けが使いにくい
静電気がかなり強めなので、挽いた粉が本体や、周囲に激しくくっつきます。
これの対策についてはこちらの記事で書いています。
また付属の粉受けはプラスチック製のため、これまた静電気を激しく発生させ、そこらじゅうに粉がくっつきます。
付属の粉受けを使うのは最初からあきらめて、陶器のカップやガラスのサーバーなどで粉を受けたほうがよっぽど良いです。
まとめ・ミル選びについて
以上、ボンマックのコーヒーミルのレビューでした。
同じようなミルには
- カリタ ナイスカットG
- カリタ NEXT G
- フジローヤル みるっこDX
が、家庭用として検討対象に入るでしょう。
参考までに、それぞれスペックを比較してみると、次のようになります。
重量 | 刃 | 寸法 | 豆ストッパー | 静電気対策 | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ボンマック BM-250N | 3.0kg | カット式 | 120×270×360mm | × | × | 16000円 |
カリタ ナイスカットG | 3.0kg | カット式 | 120×218×337mm | × | × | 20000円 |
カリタ NEXT G | 3.2kg | カット式 | 124×216×400mm | ○ | ○ | 35000円 |
みるっこDX | 5.4kg | 臼式/カット式 | 165×245×360mm | ○ | × | 45000円 |
※価格は2018年11月現在のもの。
みるっこDXだけは臼式とカット式を選択できますが、値段的にも寸法的にもひとまわり大きいですね。
私の意見としては、最安値のボンマックが、必要十分な機能でオススメです。
ナイスカットG、NEXT Gの実機レビューは、こちらのブログが詳しいです。