こんにちは。コーヒー豆屋です。
コーヒー豆を売っている身としては、やはりお客さんには豆の状態で買って、自宅で挽きたてを楽しんでもらいたいという思いが強いです。
しかしビギナーの方にとって「ミルを買う」というのはハードルが高い行為であるのも事実。
そこで今回は、約2,000円という安価ながら、使いやすくて美味しいコーヒーが挽けるミルをご紹介しようと思います。
ハリオ セラミックスリムミル MSS-1
それがこちら。ハリオのセラミックスリムミルです。
大きさの比較に、ドリッパーと並べてみるとこんな感じ。
使わない時はハンドルを取り外して、フタに引っ掛けておけます。
刃は、ざらっとした感触のグレーのセラミックです。
一度に1~2杯分の豆が挽けます。
1杯分、約15gの豆を入れた様子がこちら。
ハリオ セラミックスリムミルのおすすめポイント
粒度がけっこう揃う
粒はこんな感じです。高い電動ミルとくらべると「それなり」の揃い方ですが、十分美味しく飲める粒度の揃い方だと思います。
少なくとも挽いた豆を買ってくるよりは、このミルで挽きたてを飲んだ方が間違いなくおいしいです。
軽い力で挽ける
ハンドルにガタつきが無いためか、非常に軽い力でスムーズに挽けます。
だいたい1杯分を1分弱で挽けます。挽き終わった後、疲れを感じません。
粉が飛び散らない
粉受けの口が狭いので、ドリッパーに移す時に粉がこぼれることがありません。
私が持っている他のミルだと、粉受けが大きいため、ドリッパーに粉を移す際にこぼれてしまうことがあったので、これも地味ですが大事なポイントです。
また本体と粉受け、本体とフタの接合部がしっかりしていて、ゆるみやガタツキが無いので、隙間から粉がこぼれるようなこともありません。
豆がスムーズに落ちる
ホッパーの角度がゆるいミルだと、豆がうまく落ちていかずに、叩いたり揺すったりする必要がありますが、このミルはまったくその必要がありません。
手入れが簡単
簡単に分解することが出来るので、掃除しにくい箇所がありません。
プラスチックとセラミックで出来ているので、それぞれのパーツを水洗いできます。
非常に清潔に使い続けられます。
また、中央のバネだけは、シャフトに出っ張りがあって簡単に取れないようになっています。
これにより分解した際に、不意にバネが飛び出して紛失してしまうことが防げます。
非常にユーザーフレンドリーでよく考えられた設計であり、感動しました。
ハリオ セラミックミルのいまいちポイント
挽き目の調節が面倒
これは、安い手挽きミル全てに共通することなので、ハリオだけの弱点ではありませんが。
挽き目の調整は、臼部分の下にある三つ又のツマミを回すことでおこないます。
細引き/粗挽き のような目盛りが付いているわけではないので、若干面倒です。
しかし回すたびにカチカチという手応えがあるので、完全に目分量というわけではありません。
ツマミを取り付けて、約72回カチッと言うところまで回すと、ペーパードリップにちょうどいい中挽きになります。
デザインが必要最低限
これは好みの問題ですが、他社のレトロな製品と比べると、デザインがそっけなくて雰囲気には欠けます。
まとめ
ハリオのセラミックミルのおすすめポイントは
- 粒度が揃う
- 軽い力で挽ける
- 粉が飛び散らない
- 豆が落ちやすい
- 手入れが簡単
価格は2,000円程度ですが、非常につくりが良く、気持ちよく使えるミルです。
おためし気分で買える価格ですが、そのまま長く使うことも出来るので、これからコーヒーを始める方にピッタリだと思います。