軽妙洒脱。親しみやすくノリがいいけれども、
同時にいい感じに肩の力が抜けていて、気持ちいいアルバム。
5分前後のコンパクトな曲が10曲という、聴き疲れのしない構成で
明るくキャッチーなメロディの曲が揃っている。
ペッパーのアドリブは決して同じところに留まらないスタイルで
ふらりふらりと動き回り、軽やかで、かつ色っぽい。
大仰すぎず、詰め込みすぎず、繊細すぎず、雑すぎず、
一聴すると、自然体で何気なくセッションしました、
というニュアンスに聴こえるのだけれど、
その実、まるで隙がない・・・のか? やっぱり隙だらけなのか?
なにもかもが”いちばんちょうどいいところ”に収まっている、
絶妙な作品。
こちらもひたすらリラックスした状態で楽しみたい。
休日の朝に、浅煎りのコーヒーかココアでもいただきながら。
次に聴くべきは・・・
同じくひたすら気持ちいいアルバムで、もうちょっと夜っぽい
オスカー・ピーターソン『プリーズ・リクエスト』