手洗い台のまわりの間仕切りと、キッチンカウンターを自作しました。
うちの物件はもともとこういう間取りだったんですが、お客さんがキッチンの中を通ってトイレに行くのは保健所的にNG。
ということで、こんな形に改造しました。
トイレから出たところの手洗いのまわりに、キッチンの中までしぶきが飛ばないような壁を立てて、さらにキッチン部分と通路のあいだにしっかりした仕切りとスイングドアを設置。
まずは「壁」を立ててみます。
材料費
- ツーバイフォー材 6本 1,900円
- 石膏ボード 3枚 800円
- L字金具 適宜
- ビス、コーススレッド適宜
塗料費
- 大和しっくい 20kg 4,000円を半分程度使用
- アク止めシーラー 1L 1,700円を半分程度使用
- 水性ウレタンニス 130ml 1,000円
- BRIWAX 2,500円を少量使用
工具費
- ノコギリ 2,000円
- カッター 500円
- 電動ドライバー 8,000円
壁面の下地とするのは石膏ボード。
一般的な家の壁としても使われている建材です。大きめのホームセンターに行けば買えます。
1820mm×910mmで300円弱なので、ベニヤ板などよりも安いです。
通販でも買えますが、大きいため送料がかなり高くなります。最寄りのホームセンターで購入して、トラックを借りて運んでくるのをおすすめします。
必要なサイズにカットします。
カッターで切り込みを入れて、
切り込みに沿ってパカッと折って、
立てて、反対側の紙のカバーをカット。
こうやって切ると、カスがあんまり出なくて良いです。
ノコギリや丸ノコを使えば一発でサクッと切れますが、チョークの粉のような削りカスが盛大に出るので、片付けが大変です。どちらでやるかはお好みで。
僕は石膏ボードの上から漆喰を塗る予定だったので、アク止めシーラーを塗っておきます。
これを塗らないと、あとから黄色い色が漆喰に染み出してきてしまいます。
ペンキやクロスで仕上げる場合は、シーラーは塗らなくても大丈夫です。
その場合も切り口の部分だけは、動かしたり触ったりするたびにカスが落ちるので、シーラー(なければボンド)を塗って固めておくと便利です。
骨組みは、ツーバイフォー材を切って、ビスで組み立てます。
ツーバイフォー材の切断くらいなら、手ノコでもそこまで面倒ではないです。
でも電動丸ノコがあると圧倒的に作業が速いです。
なんか色が違うのは、最終的に見える位置に使うもののみBRIWAXで塗装したからです。
設置スペースとの兼ね合いで、黒っぽい方は材の広い面を合わせて、白っぽい方は狭い面を合わせて組んでいます。
どちらでもOKですが、前者のほうが設置した際に安定します。
最低限4本の材を「口」の字型に組めば強度的には足りますが、今回はちょっと都合があって「目」の字型、「日」の字型にアレンジしてます。
ドリルで下穴を開けて木ネジで組んでいくんですが、こういうの作る機会が多い場合は、インパクトドライバーを持っていると長めのコーススレッドが一発で打てるので便利です。
僕は10.8Vのを使ってますが、これでパワー不足は感じないです。
ツーバイフォー材を組むなら、ネジはM4前後の65mmくらいがちょうどいいと思います。
次に石膏ボードを骨組みにネジ止め。
あまり強くネジを締め付けると、石膏ボード自体が崩れてしまいます。
ネジの頭が石膏ボードの面と平らになる程度の締め付けで、本数を多めに打つと安定して締結できます。
次に設置場所に立てます。
スイッチや水道を通すための穴を開けていますが、石膏ボードならこういった穴も、カッターや電動ドリルで簡単に開けられます。
位置決めができたら、こういうブラケットで骨組みと床を固定します。
今回は手洗いを設置する必要があったので、となりの風呂から水道を引っぱってきてます。詳しくは別記事で書く予定です。
石膏ボードに漆喰を塗って仕上げ。
さらに今回は水濡れ対策のため、上からウレタンニスも塗っておきます。
洗面台をL字金具で固定。
このL字金具の反対側にちょうど補強材があって、ビスが効くようになっています。
骨組みに「日」の字型に補強材を追加しておいたのは、このためです。
石膏ボードだけでは重量物を支えられないので、壁になにか取り付ける予定がある場合は、あらかじめ骨組みに補強材を付け足しておきましょう。
キッチンカウンター側の骨組は外から見える位置ですが、あえてフタをせずに棚を兼ねています。
「目」の字型に補強材を追加しておいたのはこのためです。
もちろんこちら側に石膏ボードを追加して、骨組みごと覆うように漆喰を塗れば「単なる壁」にもできます。
さらにキッチンカウンターをくっつけますが、これは市販のカラーボックスを並べて、前面、天面に板をネジ止めするだけです。
材料費
- カラーボックス 3台 6,000円
- OSB合板 1,200円
- 天板 4,000円
- ビス適宜
塗料費
- 水性ペンキ つや消し白 少量
- BRIWAX ウォルナット 少量
工具費
- 電動ドリルドライバー 8,000円
- ドリル・ドライバービット 1,000円
- 丸ノコ 10,000円
カラーボックスは高さが90cmくらいのものを選ぶと、前面に貼る合板の規格材910mm幅がキリ良く使えます。
前面にはOSB合板を使ってみました。
9mm×1820mm×910mm で1,200円くらい。これも通販よりもホームセンターで買うほうが安いです。
高さは910mmのまま、幅を1600mmくらいにカットしています。
自分で切るなら丸ノコがあると便利。
ローラーを使って白のペンキで塗装しています。
天板は、物件に残置されていた謎の板をBRIWAXで塗装したもの。サイズは20mm×360mm×1600mmくらいです。
新規で買うならパイン集成材で4,000円くらいでしょうか。
耐水性を持たせるためにウレタンニスを塗ったのですが、お湯を入れたドリップポットなどの熱で浮いてハゲてきています。
こういう2液タイプのニスのほうが耐久性が高いらしいのですが、まだ試してないです。
以上。
その他DIYで作ったものはこちら。