トイレの壁、客席の壁、キッチンの天井、間仕切り、スイングドアに漆喰を塗りました。
一見ハードルが高そうに見えますが、人並みに器用な人であれば、やってみれば意外とできます。
漆喰と道具の選び方
- 漆喰
- コテ
- 盛り板
壁紙の上からなら直接塗れます。
石膏ボード、ベニヤ板、土壁などはアクが出てきてしまうので、塗る前にアク止めシーラーを塗っておきましょう。
壁紙が浮いているところはあらかじめキレイにはがしてしまいたいですが、下地が出てきたところにアク止めを塗り忘れるとこうなります。
左官ごては先端がとんがっているタイプが、細かいところにも対応しやすくていいかなと思います。
盛り板は洗いやすいプラスチックがいいですかね。
漆喰は最初から水を加えて練ってある「うま〜くヌレール」が使いやすいけどお高いです。
18kgで16平米塗れて 13,800円。1平米あたり860円。
自分で練るのも、出来ないことはないです。僕は「大和しっくい」を買って、うま〜くヌレールの空き容器に入れて小さいシャベルで練るのにもチャレンジしてみました。
20kgで3,800円。水を加えて練ったら30kgになるので、34平米くらい塗れる計算になります。したがって1平米あたり113円。安い。
ただし自分で練るのはかなり時間がかかります。
ココアの粉に一気に牛乳をかけると粉のかたまりの中に空気を含んでしまうのをイメージしてもらうと近いですが、あんな感じでなかなか混ざりません。
バケツの中では混ざりきらないので、盛り板に乗せてからコテを濡らして追加で練るくらいのやり方がいいと思います。
だいたい作業時間は倍になると思っておいたほうがいいです。それで費用は1/8。
塗り方のコツ
盛り板にごそっと拾ったら、
板の上でとろとろになるまで捏ねましょう。こうするとよくのびて塗りやすいです。
コテだとすみっこが、どうしても塗りにくいです。
コテの片側に漆喰を乗せ、壁のはじっこでギュッと押し付けてから反対側に塗っていくようにするといいです。
コテの目を出そうとかはあんまり意識しなくていい気がします。
素人はひたすら平らに平らに塗ろうとするくらいで、ちょうどよく凹凸ができます。
基本的には2度塗りします。
1回目は下地が見えるくらい薄く塗って、
2回めで仕上げ。
養生を取るとき、そのままはがすとカスが残ったり、漆喰の下に入り込んだ養生テープが切れて残ったりします。
こうならないように、カッターで切れ目を入れてからはがすと良いです。
カスがしこたま落ちるので、これを掃除する時間も計画に入れておくと良し。
床を汚したくない場合は、念入りに養生をしておきましょう。
メンテナンス
汚れがつくと拭いても取れません。ヤスリで削るか、上から漆喰を塗り重ねるのが正しい対処なんでしょうが、僕は面倒くさいので上から白のペンキを塗ってしまいます。
あとは触ったり動かしたりするたびに、ちょっとずつ粉が落ちます。これはこまめに掃除するしかないですね。
どうしても嫌だったら、上からつや消しクリアーのニスを塗ってしまえばいいです。
僕はしょっちゅう動かすスイングドアと、水がかかる洗面台周りの間仕切りにはニスを塗っています。
ただしこれをやると漆喰の表面を完全に覆ってしまうことになるので、消臭・調湿の効果は期待できなくなります。
以上。
その他DIYで作ったもののまとめはこちら。