室内でモノを撮る時、私はオフストロボ撮影(カメラから離れた位置からストロボを焚く撮影)をやっています。
同じような被写体でも、ストロボをうまく使えば、蛍光灯よりも明らかに良い感じで映り、光の方向もコントロールできるので、手早く写真のクオリティを上げることができます。
本記事では、私が使っているPENTAXの一眼レフカメラ(K-5Ⅱs)と格安中華ストロボ NEEWER TT560 を使った、オフストロボ撮影の方法についてご紹介します。
(私のカメラがたまたまPENTAXだったのと、PENTAXは対応する周辺機器等に関する情報が少ないという理由で、PENTAXを想定した記事にしていますが、ニコンやキヤノンのカメラでも同じような使い方で撮影出来るはずです)
使用機材
お手軽パターン
- PENTAX K-5Ⅱs
- NEEWER TT560
NEEWER TT560 は、約3,000円で買える外付けストロボ。メーカー純正だと数万円くらいなので、笑っちゃうような安価ですが、機能や品質にも不足はありません。
とりあえずこれだけでも、外部ストロボ撮影は可能です。
これはカメラの内蔵ストロボの光に反応して発光させる使い方です。
TT560のMODEボタンを押して、モードを「S1」に設定します。
次にカメラ本体の設定で、ストロボを「ワイヤレスモード」にします。これによって内蔵ストロボから、外部ストロボの合図になる程度の弱い光を出すモードになります。
これで一応オフストロボ撮影ができます。
しかし、カメラ本体のストロボもいくらか発光するので、けっこう「正面からフラッシュ焚きましたよ」感が出てしまいます。
以下で紹介する「Yongnuo RF-603N Ⅱ」を使えば、カメラ本体のストロボを全く光らせずにオフストロボ撮影が出来るようになります。
おすすめパターン
- PENTAX K-5Ⅱs
- NEEWER TT560
- Yongnuo ワイヤレスフラッシュトリガー RF-603N Ⅱ
この Yongnuo RF-603N Ⅱ というのは「ワイヤレスフラッシュトリガー」とか「ラジオスレーブ」とか呼ばれていますが、フラッシュを焚きなさいという信号を、電波で、カメラからストロボに飛ばすものです。約5,000円。
ニコン用とキヤノン用がありますが、ペンタックスの場合はニコン用が使えます。(旧型のRF603は、情報が少なくてペンタックスに対応しているかよく分からないので、Ⅱを買ってください)
1セット買うと同じものが2個届きます。側面のスイッチで発信器/受信機を切り替えます。
カメラに取り付けた方のスイッチを”TX”に合わせ、ストロボ側のスイッチを”TRX”に合わせてください。
さらにカメラとストロボの電源を入れ、ストロボを”M”モードにします。
この状態でカメラのシャッターを半押しすると、ランプが緑色に点滅し、ペアリングが完了します。
あとはシャッターを切れば、カメラ本体のストロボを発光させずに、オフストロボ撮影が出来ます。
下の写真はTT560被写体の右前方向に置き、天上に向けてバウンス撮影しています。
正面から内蔵ストロボを当てないことで、非常に自然な仕上がりになります。
まとめ
最後に参考として、「遮光カーテンを閉めて、室内の明かりで撮ったパターン」「カーテンを開けて、自然光で撮ったパターン」とも比較してみます。
こうして見ると自然光での撮影も良いですが、ハイライトが強く出過ぎるのと、天気や時間帯に左右されるという点で難しさがあります。
オフストロボ機材を揃えれば、雨でも夜でも撮影環境を作ることができるので、モノ撮りや料理写真の撮影効率が10倍くらいアップします。
というワケで、おすすめ機材はこちら。
「おすすめパターン」だと合計8,000円程度の投資になってしまいますが、新しいレンズを買うよりも、ストロボ環境を整えるほうが遥かに写真の腕は上がりますので、試してみる価値アリです。