自転車が好きです。
燃料が不要で一人乗り、余計な装備や装甲は皆無。自分の身体感覚と直結していて、走れば季節を感じられる。
自転車は、シンプルかつ豊かな乗り物です。
ミニマリストなら乗らずにはいられない乗り物です。
さて、本記事では私の愛車である TOKYOBIKE SS を紹介すると共に、煩わしさや気苦労を極力無くし、ミニマルに自転車ライフを楽しむための、運用上の工夫をご紹介します。
TOKYOBIKE SSについて
谷中の自転車屋さん、tokyobike の製品。
SS というのは「シングルスピード」のことで、つまり変速がありません。
カゴもドロ除けも付いていない、シンプルなモデルです。
ギヤチェンジは出来ないわけですが、これは「ギヤチェンジしなくても良い」と言い換えることもできます。
道が狭く信号の多い東京では、止まって走ってが多くなるため、いちいちガチャガチャ変速するのは面倒です。はじめから変速なしの方が楽ちんであり、ミニマルです。
車体が軽いので、谷中の上り坂なんかも思ったほどツラくはありません。
他にもシングルスピードである利点は
- チェーンが外れる等のトラブルが少ない
- メンテナンスやカスタマイズが楽
- 配線が少ないのでハンドルまわりがスッキリ
等があります。
ミニマルに乗る
鍵はチェーンとU字のダブルロック
鍵など掛けない! というのが最もシンプルではありますが、盗難されて警察に行ったり買い直したりするのは手間ですので、やはり施錠はしっかりやりたいものです(笑)
私はABUSのチェーンロック1500と、PALMYのアルミU字ロックを使用しています。
切断の難易度が高いチェーンとU字の2種類体制で、重くなりすぎないものを選びました。
鍵の強固さと重さはトレードオフではありますが、東京都の北区・荒川区というロケーションで、いまのところ盗難には遭っていません。
自転車に乗ってる間に鍵をどうしておくかも悩ましいところです。
カゴはついてないし、カバンに入れるのは汚れそうだし、フレームに巻きつけるのは面倒だし、タスキ掛けのように体に巻く人もいますが、肩が凝りそう。
というワケで、私はサドルバッグに入れてます。これは自作のもので、鍵2種類がちょうど入るくらいの大きさです。
市販のサドルバッグはワンタッチで着脱できるものが多いですが、結局盗まれそうで怖いです。私は金具のひとつを南京錠に変えて、取れないようにしています。
ベル
ベルはほとんど鳴らさないので何でもいいっちゃいいんですが、tokyobikeの世界観に似合う、真鍮のレトロなやつを選んでます。
涼しげで良い音色がします。誰もいない道でこっそり鳴らしてます。
雨に打たれてサビて動かなくなってしまったことが何度かありましたが、チェーンオイルとかサラダ油とか、適当な油を差してやれば直ります。
ライト
ライトは悩ましいところです。
個人的にはプラスチックの留め具を工具無しで取り付けられる〜みたいなのは、どうせ盗まれるからダメだと思ってます。というかcateyeのライトを盗まれたことがあります。
選ぶなら工具で取り付けるタイプか、いっそ一瞬で取り外せるタイプで、乗っていないときは外しておくというスタイルですね。
レトロな砲弾型が好きだったのですが、2回買って、どちらも3ヶ月程度でスイッチが効かなくなりました。
砲弾型は怪しい中国製みたいなのばかりで、信頼できるメーカーがないような気がします。
代わって現在使っているのはknogの小さなライト。
ゴムがびょーんと伸びて、1秒で着脱できるタイプです。
夜だけ装着して、使わないときは外してカバンに入れっぱなしにしています。
電池式じゃなくUSB充電なのですが、カバンに入れたまま部屋まで持ち帰ってくるスタイルと非常に相性が良いです。
シリコンな質感はあんまり格好良いとは思いませんが、どうせ暗いときしか装着しないのでまあいいかなと思ってます。
明るさは20ルーメン。
数値上は少なく感じますが、東京の街中なら充分です。
夜の公園で撮り比べてみたらこんな感じ。
ハンドル
オリジナルはバーハンドルでしたが、もうちょっと前傾で運転したいと思い、セミドロップハンドルに交換しています。amazonで3,000円くらいで買ったやつを自分で付け替えました。
グリップは自作です。と言っても、日暮里繊維街の革屋さんで300円くらいの革を買ってきて縫っただけ。
おわりに
以上、TOKYOBIKE SS と細かい工夫についてご紹介させて頂きました。
何かの参考になれば幸いです。