こんにちは。
約5年ほど履いているトリッカーズのカントリーブーツ「モールトン」をオールソール修理に出したというお話です。
着用条件とくたびれ具合
こんな感じで、5年という使用年数の割にはくたびれていると思います。
- 「作業靴」としてタフに履き込みたいというコンセプトでいたために、特にインターバルを取って休ませるようなことはしなかった。
- 気に入っていたためにプライベートではほぼ毎日この靴を履いていた。
- 雨や雪でもかまわず履いた。
という、酷使によるものです。
さらに2017年には私服で働く職場に移ったため、365日この靴を履いていました。
その結果、ついにダイナイトソールに穴が開くという事態に。
中心あたりにポチッと小さな穴ができちゃっていて、その付近を触ってみるとペラペラです。
またサイドから見ても、アウトソールがほとんど無くなっているのがわかると思います。
こんな状態でアッパーにヒビも入っていますが、革は馴染んていて唯一無二の履き心地になっているし、機能的には何の問題もないので、オールソール修理をして履き続けることにしました。
修理内容
修理をお願いしたのは目白の靴修理工房glueさん。
細かな修理内容等、親切に相談に乗ってくださり、良いお店でした。
店でよく見てもらうとアウトソールだけでなくミッドソールもだいぶ消耗しているとのこと。
このままアウトソールだけ張り替えることもできるが、そうすると次はミッドソールの寿命が先に来て、結局すぐまたオールソールする必要が出てきてしまうとのことでしたので、同時にミッドソール交換もお願いすることにしました。
アウトソールはダイナイト以外も試してみたいと思っていたので、今回はITSHIDE社のコマンドソールを選んでみました(Tricker’sの純正のコマンドソールに使われてるやつです)
同じコマンドタイプでビブラム社のものも選択肢にありました。
お店の方の説明によると「素材はビブラムの方が良くて長持ち。だけどトレッドパターンが若干ダサイ」とのこと。
実物を見てみるとたしかにちょっとダサイ。
ソールなんて見える場所ではないですけど、あんまり気分が乗らないのもナンなので、今回はITSHIDE社の方を選びました。
他にも
- ヒールは積み革タイプかブロックタイプか
- コバは顔料で新品ぽく塗るか、自然な感じで仕上げるか
等、けっこう細かく仕上げを選ばせてもらえました。
費用は以下の通り。
アウトソール交換 14,000円
ミッドソール交換 6,000円
合計 20,000円
修理にかかる期間は「4週間が目安」と言われてましたが、3週間で戻ってきました 。
修理後
ソールは新品でピカピカ、アッパーも若干キレイになって帰ってきました。
傷やシミのあったノーズ部分も、ちょっぴりビンテージ風味で綺麗に仕上げて頂きました。
履き心地
アウトソールもミッドソールも新品に張り替え、それもゴツいコマンドへの変更ということで、だいぶ履き心地は硬くなるかなと想像していたのですが・・・
全っ然、ふにゃふにゃで履きやすかったです。
修理前と変わらず、私の足にしっかり馴染んだ5年来の相棒の履き心地です。
靴の馴染みというのは、結局はアッパーということなんでしょうかね。
接地の感触で言うと、ダイナイトの頃は地面との接触をそのまま面で捉えて、足の裏に直に感触が伝わってきていました。
それに対してコマンドは何と言うか、トレッドの空間に適度にショックが逃げている感覚があり、ゴツい割にはむしろクッションが効いて、足には優しい歩き心地という印象です。
まとめ・所感
正直アウトソールだけ交換すれば良いと思っていたので、ミッドソールまで交換が必要となったのは想定外でした。
次からはミッドソールのくたびれ具合にも気を配り、限界が来るまで粘ったりせずに早めにオールソールしても良いかもしれません。
しかし、そうは言っても修理費用20,000円でトリッカーズの寿命が約5年ほど伸びた計算ですから、悪い話ではないと思っています。
それにしても相棒のトリッカーズのいない3週間は長くて寂しいものでした。
相棒を履いて出かけることは、愛犬を連れて出かけるのと同じくらいの意味がありますね。